火の鳥伝記文庫ができるまでー編集・デザイン編ー
2018.02.09 更新
はじめまして! ぼくは「ひのぴー」。
新しくなった「火の鳥伝記文庫」のキャラクターだよ。よろしくね!
今日からぼくが「火の鳥伝記文庫」について、新しい情報をどんどん紹介します。
まずは、火の鳥伝記文庫がどんなふうにしてできたのか、どこに注目してほしいのかを担当の編集者たちから話してもらいます。
編集の山田智幸野(やまだちさの)です。
私は「火の鳥伝記文庫」を、読者が自分の将来に希望が持てるシリーズにしたい、と考えました。
そして、いっしょに編集を手伝ってくれる仲間に相談して、仕事の分担や、スケジュールを決めました。
本を作るためには、まず作家やイラストレーター、デザイナーと打ち合わせをして、仕事をお願いしていきます。
社内では、販売の担当者と相談して、「10巻セットにしよう!」ということにしました。
仲間の編集者の常松心平(つねまつしんぺい)です。ぼくの仕事は……
山田さんと桑原さんと一緒に、このシリーズを読者みんなが楽しんでもらえるように、アイデアをまとめていきました。
本のデザインをするデザイナーをだれにするか、表紙や挿絵を描いてくれるイラストレーターをだれにするか、歴史的事実を確認してくれる監修者をだれにするかなどを話しあいました。
今まで伝記を読んだことない人も手軽に読めて、伝記が好きな人には今までにない驚きがある、そんなシリーズをつくれないかと、さまざまなアイデアを提案しました。
仲間の編集者の桑原るみ(くわはらるみ)です。私は、本に書かれていることを見直したり、イラストを新しくしたりしました。
「火の鳥伝記文庫」の最初の10巻は、ほとんどが、30年以上読まれつづけてきた作品でしたので、その間に新しく発見された事実がないかを、調べていきました。本の内容を見直す作業には、大学や博物館などで研究をしている先生たちに、たくさん協力していただきました。
イラストレーターさんは、編集者の仲間と、デザイナーの祖父江慎さんが集まって、みんなで決めました。
祖父江さんは、「アインシュタインをさかさまにしちゃおう」とか、「エジソンを電気のコードでぐるぐる巻きにしよう」とか、その人物の業績や人生をどんなふうに表現するかを提案をしてくれます(なかには専門家の先生に却下された案もありましたが)。
イラストレーターさんたちは、当時の資料が少ないなかでも、主人公を生き生きと描いてくださいました。
編集者が全体をまとめて、本ができるんだね。
ところで、話の中に出てきた「デザイナー」って、どんな仕事をする人なのかな?
デザイナーの祖父江慎さんに説明してもらいます。
デザイナーの祖父江慎(そぶえしん)です。
デザイナーって一口に言ってもいろんなデザイナーがいますね。ぼくは「ブックデザイナー」。
おもに本に関するものをデザインする仕事です。
本はどんな紙にしようかな、イラストはこの人に描いてもらいたい! とか、中のページの文字はどれくらいの大きさで、どんな書体にしようかってことを決めていく仕事です。
本を楽しく読んでもらえるようにがんばってます。
ブックデザイナーは、読者が本を買うときから読むときまでのことをずっと考えながらデザインしていくんだね。
カッコよくなった「火の鳥伝記文庫」もこうしてできたんだね!
次回は、10巻セットを買うとついてくる「火の鳥 オリジナル人物ドリル」について、担当した編集者のメッセージをお送りする予定だよ。
お楽しみに!