信長は「危険な独裁者」?
2018.05.25 更新
前回のコラムで、織田信長が「天才」だと語ってくれた楠木先生。
今回はどんなことをお話ししてくれるのかな?
さて、そんな信長ですが、危険な独裁者というイメージも持っていらっしゃるんですね。
敵にとっても、味方にとっても、怖い人だっただろうね。
天下の道をじゃまするものは、徹底的に排除する。たとえそれが部下であっても……。
じっさいに、部下が処分されていますよね。
本願寺と戦っていた佐久間信盛だね。
織田家の家臣のなかでも重要な地位にある人だったんだけど、手柄を立てられなくて、「大きな手柄を立てるか、討ち死にするか、坊主になって引退するか選べ」という信長からの手紙をもらって、結局坊主になった。
おそろしい手紙ですね……。信長が編集長じゃなくてよかったです……。
そういう意味では、信長をいちばん怖がっていたのは、家臣かもね。
豊臣秀吉や、同盟関係にあった徳川家康も例外じゃなかったと思うよ。
信長は、身内にも、思い切ったことができる人だったんですね。
敵も、味方も、天下統一の障害になるものは、すべて取り除いていく。
そこが、危険な独裁者というイメージにつながっているね。
なるほど……。
では、執筆中は、信長のどんなところを描きたいと思っていたのでしょうか?
じつは「天才で危険な独裁者」じゃないところを描きたいと思っていたんだよ。
え!?
織田信長の意外な素顔って!?
次もお楽しみに!