第1回

2019年10月25日

【おたより☆その1】

ある日突然窓に、女の人がいました。両親には、見えなかったようでした。そして、廊下を歩いていたらとっても不吉な音、声などが聞こえてきました。

 

(秋田県 小6女子 ねこまささん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その2】

ある日、お父さんとお母さんと一緒に買い物に行った帰りのことあるおじさんが、変な格好をしていました。夏なのにニット帽をかぶっていて、変だなと思い、お父さんとお母さんにいいました。「ねえ、あの人真夏なのにニット帽かぶってる」と、こっそり。でもお父さんとお母さんは、「もー、変なこと言わんといて―」「からかうな!」といわれました。しかも、それだけではないんです、そのおじさんは放課後、私が、家に帰ろうとしたとき、運動会、などなど毎回その同じ変な服装で来るのです。みんなも、気付くらいな変な格好なのに、友達は、その人が近づいても全く気付きません私は、怖くなりました……

 

(大阪府 小5女子 アクアさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その3】

家族でお出かけして、その時は家に誰もいなかったはずなのに家に帰って来たら、家の中にあるパソコンのLINEが既読になっていた!怖いなーと思って、落ち着こうと思ってTVをつけたら音量がMAXになっていた!これが我が家に起きた怖い事です   フフフ…

 

(大阪府 小5女子 HINAHINAHINAKOさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その4】

男子たちが、学校の階段の数を数えていました。全ての階段を数え終わった男子が、1つだけの13段の階段のことで、ここからが恐ろしいことに、喜んでいるのでした。私たち女子にとっては、怖くはないですが全くの謎、としか言いようがありません。これが怖い話かはしりませんけれどね。

 

(兵庫県 小5女子 ももすけさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その5】

マンションのエレベーターに乗ったとき、男の人が一緒に乗っていました。こんにちはと言ったらペコッとされました。私は六階で降りました。すると、男の人がチッと舌打ちをしたように聞こえました。ビックリして振り替えると笑っていました。ゾッとして、走って家にいきました。そして、次の日に知ったのですが、七階で自殺があったそうです。自殺した人はそのおとこのひとでした。しかし、自殺した時間は私とエレベーターに乗っていた時間でした。あのまま七階まで乗っていたらどうなっていたのでしょう。今でも怖くてエレベーターに乗れません。

 

(東京都 中2女子 はなちゃんさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その6】

ある日、一人の青年が遊園地に行こうとしていました。遊園地では、観覧車にのるとたまに人が消えてしまうのです。青年が急いで遊園地に行こうとしました。何故なら、その遊園地の観覧車はとてつもなく、人気だからです。青年が自転車をとばしていると、車の「ききっ-」っという音がしました。車に乗っていた人は、急に止まったので、びっくりしすぎてしんでしまいました。ですが、青年は急いでいたので、少ししかふりかえりませんでした。遊園地についてから10分後やっと青年が乗る番になりました。たいへん混んでいたので、他の人と一緒に乗りました。青年は、「あれ、みたことあるな。」と思いました。でも、知り合いではありませんでした。一番高いところに上ってきてから、青年はあることにきずきました。観覧車が下りてきた時青年の姿はありませんでした。

 

(静岡県 小5女子 こわい話大好き人間さん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その7】

私の友達はアパートの最上階に住んでいるのですが、階段をのぼって遊びにいったある日、インターホンの前で友達が出てくるのを待っていたところ、階段をのぼってくる足音がしました。足音はだんだんとのぼってきて、踊り場のあたりに一瞬、男の人のような黒い人影が見えました。とうぜん、そのまま最上階まで来ると思ったのですが、なぜかそのあとすぐ人影が消えてしまったのです。階段をおりる足音も、聞こえませんでした。その時はまだそんなに気にしておらず、友達が出てくるの遅いなぁなんてのんきに考えていました。そのあと友達も出てきて、特に何事もなく一緒に遊んで家に帰りました。ところがその後、なんだかおかしいと思いました。よく考えると、私は下に落ちないようにある、なんとか下がのぞけるくらいの壁の向こうに人影を見たのです。もちろん下は踊り場と下にいく階段で、人影はそこに立っていたわけですが、それだと私のいた位置からは人なんて見えるわけがありませんでした。間には壁があるし、そんなに背の高い人間もいるはずがないのでした。じゃあ、あれはなんだったのかとかんがえましたが、答えは出ませんでした。それからも何回かその友達の家に遊びに行っていますが、へんなことは起きていません。

 

(千葉県 中1女子 ちぃちゃんさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

【おたより☆その8】

私の学校は北校舎2階の女子トイレに入ると蜘蛛が天井からぶら下がってきて、トイレに入る人を脅かして食べてしまうという都市伝説かあります。その蜘蛛は昔、校舎か立つ前に巣を作っていたのですが工事で巣を壊されたので恨んで天井に住み着いているようです今でもそのトイレでは気絶している人がいるようです。

 

(熊本県 小6女子 くるやさん)

--------------------------------------------------------------------------

 

 

 「あなたのまわりのこわ~い話」に応募してくれてありがとう!

 

実際の体験談も多く、読んでいてぶるぶる震えながら、何度か後ろを振り返ってしまいました! 「ほら、そこ! すぐ後ろまで来てる!」と、だれかにささやかれた気がして。

いくつか気になった話をピックアップしてみますね。

 

 ★アクアさんの、夏なのにニット帽をかぶっている男が、何度も目の前に現れるという話は、リアルで恐ろしいわね。
しかも、アクアさん以外のだれにも見えないなんて。ありえないくらい変なかっこうなのに。
それにしても、なんの用があってアクアさんの前に現れたのかしら。
わたしも、どこかでニット帽をかぶった変なかっこうをした男に遭遇したら、「ちょっとちょっと、あそこにいる男の人、あなたにも見える?」なんて、たまたま隣を歩いていた全然知らない人に確認してしまうかも。
けれど、もしかしたら、その人も……。

 


★怖い話大好き人間さんの観覧車の話も、気になって仕方なかったわ。
謎がいくつかあって、お話を読んだだけではわかりませんでした。
ある青年がひとり、観覧車が人気の遊園地に行って、知らない人と観覧車に乗り合わせるという話なんだけど……。
その人は「見たことのある人」だなと感じるんだけど、結局その人がだれだったかわからないの。ここがひとつ謎。

ところで、青年は遊園地に来る途中で、事故に遭遇しそうになるのよ。
青年は無事だったのだけど、車を運転していた人は亡くなってしまうの。
その原因がいまひとつわからないのが謎。(青年が原因のような節もあるのだけど)
最後、観覧車に乗り合わせた人が消えてしまうのだけど、そこも謎。
たぶん……乗り合わせた人というのは、遊園地に来る途中で事故で亡くなった車を運転してた人ね。だとしても、ただ一緒におとなしく観覧車に乗っていたというのも不気味だわよね。
わからないというのが、一番こわいのだと感じたお話でした。

 

★ちいちゃんの、アパートの話も実際に体験したことなんですね。
とても恐ろしかったわ。
アパートの最上階に住んでいる友達のところに行き、ドアの前で待っている間、階段で足音がしてだれかが登ってくる気配がある。見ると男の人がいた。
しかし、その後、足音は消えた。降りていく足音も聞こえなかったのに、男の人の姿も消えていた。
あとから考えれば、ちいちゃんの立っているところからでは、登ってくる人は見えるはずがないのに……という話でした。
じわじわくる怖いお話だったわ。
日常のなんでもないときに、ふと遭遇する理解できないできごとって、ありそうだから怖いわよね。

 

すぐに『エンマ先生の怪談帳』(←いま、階段帳と変換されて震えたわ!)にアレンジして使ってみたいお話ばかりでした。
これからも、都市伝説や怖い話など、体験したものでも聞いたものでも、怖いと感じる話なら、なんでもいいので、どしどし送ってね。
お待ちしてます!

 

池田美代子

  • 青い鳥文庫ってなに?
  • 2020 青い鳥文庫小説賞
  • 講談社 火の鳥伝記文庫