シリーズの紹介

大みそかの夜、ユカが目をさますと、12色のクレヨンたちが会議をひらいていました。なんと、クレヨン王国のゴールデン王が家出してしまったのです。ユカは、わがままなシルバー王妃と、王様をさがすふしぎな旅へ出発します!(『クレヨン王国の十二か月』より)

この、シリーズ第1作となる『クレヨン王国の十二か月』は、1964年に講談社児童文学新人賞を受賞しました。その後、1980年に青い鳥文庫として刊行され、「クレヨン王国」シリーズとしてスタート! 全47巻、累計500万部に達する人気シリーズとなりました。2011年からは、新装版の刊行もスタートしています。

夢がいっぱいの「クレヨン王国」シリーズは、どこから読んでも読みやすい、1冊読み切りの物語! みんなのお母さんやお父さんも読んだ「クラシック版」、新しいイラストがかわいい「新装版」、好きな本からクレヨン王国へ出かけよう!

最新刊のお知らせ

クレヨン王国超特急24色ゆめ列車(新装版) クレヨン王国ベストコレクション

  • 福永 令三/作
  • 椎名 優/絵

シリーズ中の人気の作品を選び、新たなイラストでお届けする<クレヨン王国ベストコレクション>第5弾!
 戦時中、「わたし」は、同級生の林くんとふたりで、24色のクレヨンを使い、列車の絵を描いたことがありました。それから半世紀。空から、林くんの描いた24色のゆめ列車が降りてきました。列車に乗り込んでしまった「わたし」と、金魚のA金先生、鳩のブースケの、不思議な旅が始まります。空襲で亡くなった林くんが、24色の列車にたくしたゆめとは、なんだったのでしょう? 
 戦後70年の今年、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

定価:748円(本体680円)

ISBN 9784062854993

福永令三先生からの
メッセージ

子どもの文学というとき、わたしたちおとなは、
つい、おじいさんの視点から
物事をながめてしまいます。
そして、いいお話をあたえたいという
サンタクロースのような、やさしげな、
にこにこ顔を作ってしまいます。

わたしは、そういう自分を、
いつも反省しつづけています。
サンタクロースの服装では、
とんだり、はねたり、
子どもにまじって遊んだりは、できません。
子どもの強い若いエネルギーを満足させるためには、
作者も、それに負けない、
ほとばしるエネルギーが必要です。

サンタクロースになってはいけない。
サンタクロースを待つ側になろう。
そうして、おとなたちが、なんと批評しようと、
そんなことは、ものの数とも思うまい、
そう決心したとき、わたしは、
この作品を書く勇気がわいてきたのです。

(『クレヨン王国黒の銀行(新装版)
  ―クレヨン王国ベストコレクション―』あとがきより)

このシリーズでいま読める本

新しいイラストの新装版「クレヨン王国ベストコレクション」、ぞくぞく刊行中! 夢と自然がいっぱいの「クレヨン王国」にあなたも遊びにきてね!

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  • 2020 青い鳥文庫小説賞
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