12月24日 選評公開②

2021年11月30日

惜しくも最終候補作とはなりませんでしたが、二次選考まで選出された作品の選評をご紹介させていただきます。

(受付番号順)


No.87 『風の声が聞こえる』

文章力もあり、ストーリー展開もよく考えられています。風、海、人魚……と風景が浮かびました。


No.96 『首吊り奇譚』 

複雑なトリック、設定のディテール、人物描写のどれもすばらしく、完成度の高い作品に仕上がっています。


No.98 『三人寄れば文殊も匙を投げる』 

学園ものかと思って読んでいくと、まさかのハードボイルド。奇想天外な展開が面白かったです。


No.101 『抗う』 

読み応えのある本格ミステリーです。「おじさん」と「僕」の組み合わせは、キャラも設定も絶妙で、とても面白かったです。


No.105 『正悪夢は意外とバラ色!?』 

落とし物の消しゴムの話、とっても面白かったです。結末もうまくまとまっていて、こんなに書けるのはすごいです。


No.108 『ヒミツの妖精たち』 

とても面白いです。豊かな発想と知識で、バトルの話を温かく終わらせているところがすごいです。


No.116 『ひとりぼっちのお姫様』 

独創的な物語でとても面白かったです。お姫様と家来のほんとうの立場は逆、というねじれた構造が効果を上げています。


No.127 『裏図書室の神様』 

登場人物の悩みをしっかり描きながら、ラストは希望を与えてくれるストーリー。とても読みやすい文章で、才能を感じました。


No.145 『あの夏とぼくらの一パーセント』 

面白い設定に引きこまれました。翔人と、かいっぴーのテンポのよい会話もいいですね。翔人が精星で、生き生きしていくところもよかったです。ラストも感動的でした。


No.152 『魔法界へようこそ』 

主人公の悩みのリアルさと転校生のキャラクターの魅力が相まってとてもよかったです。文章も上手です。


No.175 『ジブンイロ』 

ユニークな着想で、面白いお話になっています。友だちが自分に意地悪なのは「悪色の精」のしわざ、という設定が温かくてよいと思いました。


No.183 『秘密の任務スタートです!』 

7人それぞれ個性が違うスパイ軍団、かっこいいです!


No.188 『双子の中学生探偵、現る?』 

大人顔負けの知力で事件を解決してくれる姉妹…。ラスト、ビックリです!


No.200 『幻の約束と夏休み』

真相が知りたくなる導入。そして最後にもう1回ひっくり返す構成。チャレンジ精神にあふれた作品だと思います。


No.217 『未来警察官』 

斬新な設定と、ドキドキハラハラの展開に最後まで一気に読みました。


No.230 『ぼくらの塚森合宿』

人物の描写が丁寧でひとりひとりの悩みがリアルに響きました。温かみのある作品で好感を持ちました。


No.232 『青と白』 

陸上にかけるそれぞれの想いが、丁寧に描かれていてよかったです。陸上のシーンの描写もリアルで疾走感がありました。


No.238 『私たちの夏祭り事件 ~おばけやしきの謎~』 

おばけ屋敷で消えた友達を救うために、力をあわせる4人が個性的でいいですね。謎解きも、説得力がありました。悪意ある大人に熱く、気持ちをぶつける姿にも感動しました。


No.258 『宇宙パトロール』 

会話のテンポがよく、発想が豊かで楽しく読めました。


No.287 『暗黒の猫』 

怪盗のカッコいい描き方を熟知してます! スリル感やスピード感も抜群。


No.289 『思いのひかりをつなぐ』 

人と人との思いを届けたい、と思う主人公の気持ちがよく書けている。日常の描写がとてもうまい!


  • 青い鳥文庫ってなに?
  • 2020 青い鳥文庫小説賞
  • 講談社 火の鳥伝記文庫