第15回(最終回) 人からの評価が気になる!

2020年02月14日

『作家になりたい!』シリーズ巻末で大好評の「天才双子の小説教室出張版」です!
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、礼央&理央と『作なり』ファミリーが答えます!



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礼央です!
新型コロナウイルスの影響で学校が臨時休校になったりして、なんだか落ちつかない毎日だよね。

 

理央です!
ホントね。みんなは、元気にしてるかな?
ウイルスに感染しないためには、なるべく家にいたほうがいいってことだから、こんな時こそ、家でできる楽しいことを探したいわよね。

 

未央です!
わたしも家で新しいお菓子作りに挑戦したり、本を読んだり、小説を書いたりしているよ!

 

ぼくと理央もこの休みの間に、新しい小説を書き上げるつもり! 小説を書いたことのない人も、この機会にチャレンジしてみてね!

 

 

そして、出かけたときは、うがい手洗いも忘れずに!

 

 

ここで、みなさんにお知らせがあります。
じつは、この小説教室出張版は、今回で最終回です!

 

 

え! そうなの? うわ〜ん。なんだかさみしいよ。

 

 

でも、みなさんからいただいたおなやみは、今後の本の中に反映させますので、楽しみにしていてね!
では、今回のおなやみ、いってみましょう!

 

 

【おなやみ☆その1】

礼央くん、理央ちゃん、未央ちゃん、こんにちは!
わたしも青い鳥文庫からデビューしたいです!
でも、この前、短編を書いて、ともだちに見せたら、
「正直いって、おもしろくなかった」
と言われてしまい、落ちこんで書けなくなってしまいました。
こういうとき、どうすればいい?

(富山県 小6 シナモロールさん)

 

【おなやみ☆その2】

作家になりたい! 中学生です。
でも、友だちに小説を読んでもらったら、
「文章が下手だね」といわれました。
ショックで、もう書けないよ……。

(福岡県 中2 柊真っ黒さん)

 

人からの評価って、みんな気になるよね。

 

 

うん。気持ちはすごくわかる。
でも、それで書けなくなったらもったいないわよね。

 

 

うわ〜〜。想像しただけで、落ちこむ〜〜。
わたしは、ほめられて伸びるタイプです!
そこんとこよろしくね。

 

まずは、書き上げただけですごいと思うよ。
だから、友だちの評価をそのまま受けとって、むやみに傷つかなくてもいいんじゃないかな。その友だちはおもしろくないといったかもしれないけど、別の人に読ませたら、おもしろいというかもしれないよ。
それくらい人の好みは違うもの。

 

それに、最初から、かんたんにおもしろいものが書ける人はいないわよね。そんなに気にする必要はないんじゃないかしら。

 

 

そうよ! そんなの気にせず、どんどん書いていけばいいのよ!

 

 

わあ、真しろ先生! 待ってました!

 

 

小中学生は、人生、これからじゃない!
小説を書いてるだけで、すごいわよ!
いまは、たくさん書いて、ゲームの主人公みたいに、経験値をどんどん増やすことが大事よ。そしたらうまくなるから大丈夫よ。
それに柊真っ黒さん。ペンネーム、おもしろいわね。センスあるわよ!

 

真しろ先生も人からの評価は気になりますか?

 

 

それは、気になるわよ! 読者の人の感想はとっても大事。
大切に読んでるし、参考にもしてるわ。
けれど、ろくに読んでないのに、批判する人、文句をいう人、あざ笑う人もいるから要注意なの。

 

うわ〜。やだ〜〜。こわい〜。

 

 

だから、最終的には、人からどう思われるかでなく、自分がやりたいことをやるのがいちばん大事だと思うのよ!

 

 

うん。ぼくもそう思う!
「出る杭は打たれる」
っていうし。

 

え?
「出るクマは撃たれる」?

 

おねえちゃん!
いま、こども新聞の連載で「ことわざ」の特訓をしてるでしょ!

 

……。ほんとに、これこそ
「猫に小判」
ね。

 

え?
「猫にごはん」!?

 

きゃははは。未央ちゃんって、ほんとおもしろいわよね!

 

 

真しろ先生からほめられた〜!

 

 

おねえちゃんって、しあわせだね……。

 

 

真しろ先生!
じゃあ、人からの評価は気にしなくていいんですか?

 

もちろん、有益なアドバイスは参考にしたほうがいいのよ。
未央ちゃんも双子ちゃんや雪人の意見は参考になるでしょ?

 

はい! ものすごく!

 

 

でもね。ちょっと悪くいわれたからって、
「自分はダメなんだ。下手なんだ!」
って思いこんで、自分の価値をむやみにおとしめなくていいってことをいいたかったの。

 

なるほど!

 

 

そう、アドバイスといえば、こんなおなやみもあるんだよ。

 

 

【おなやみ☆その3】

小説を書いても、はずかしくてだれにも見せられません。
だれかにアドバイスをもらいたいのですが、どうすればいいですか?

(新潟県 中2 みつ豆さん)

 

わかるなあ。おねえちゃんは、ぼくたちや雪人さんや真しろ先生が身近にいて、しあわせだね!

 

 

学校に文芸部があるといいのにね。
なければ、先生や友だちをさそって、自分で文芸部を作っちゃうのはどう?

 

図書委員になるのもいいと思う!
そしたら、本好きな子も多いはずだから。
小説の話のできる仲間も増えるはずだよ!

 

青い鳥文庫小説賞のU-15部門に応募するのもオススメ!

 

 

『作家になりたい!』シリーズを友だちにすすめて、作家になりたい! 仲間をふやすのもいいと思いま〜す!

 

 

おねえちゃん、最終回で、いちばんいいことをいったね。

 

 

へへへ。

 

 

では、最後にお知らせです。
現在、こども新聞各紙で『作家になりたい!』の書き下ろし小説を連載中です。

 

半年間の連載でしたが、この春で、ついに最終回を向かえます! 「ことわざ」の達人を目指すおねえちゃんが、
「三度目の正直」を「三度目の掃除機」
だと思ってたのはナイショです。

 

ひどい! ナイショじゃないじゃん!

 

 

そして、
『作家になりたい!⑦ 俳句で好きを伝えよう!』は、
4月18日ごろ発売です。

 

わたしも俳句を詠んでるよ〜! お楽しみに!

 

 

おねえちゃんのメロンの俳句。すごかったよね。

 

 

どういう意味よ!

 

 

では、そろそろお別れです。約1年半、このコーナーに
たくさんの「おなやみ」と感想をありがとうございました!

  

では、次は、4月発売の本でお会いしましょう!

 

 

 

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