『作家になりたい!』シリーズ巻末で大好評の「天才双子の小説教室出張版」です!
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、礼央&理央と『作なり』ファミリーが答えます!
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今月もたくさんのおなやみが届いているよ!小説家志望の
人、文章に興味のある人がこんなにいるんだね!うれしい
な。
みんな、どうもありがとう! では、さっそく、いってみま
しょう!
【おなやみ☆その1】
小説をどういう文章ではじめると、読者の興味を引き寄せられるの?
(東京都 小6 ミイさん)
【おなやみ☆その2】
書き出しはどう書いたらいいのですか?
(静岡県 小3 かりんさん)
【おなやみ☆その3】
1章の書き始めがうまくいかない。どうすればいい?
自分も作家になりたいから、『作なり』は参考になります!
(鹿児島県 小6 モモさん)
『作なり』1巻の小説教室でも「書き出しにはこだわろ
う!」「くどくど前置きはしないで、一行目からズバッと
本題にはいろう」っていう話をしたよね。
そうそう。読んでいる人を、本の中に引っ張りこむために
は、小説の一行目や始まり方がとっても大事なの!
冒頭で、読者の気をひく。「おや?」っと思わせる。
そこで、今回は、印象的な書き出しについて、4つの方法
を、具体的に例をあげてご紹介していきま〜す!
① 読者に語りかける!
主人公と読者の気持ちがぐっと縮まる方法よ。
「ねえ、みんなは、将来、なにになりたい?
あなたの夢はなに?」
(『作家になりたい①恋愛小説書けるかな?』より)
「ねえねえ。聞いてくれる?
なんと、今年の夏休み。
わたし、小川凜と妹の蘭の、心が入れかわっちゃったんだ!」
(『泣いてないってば!』泣いちゃいそうだよシリーズより)
②本のテーマをズバッと言う!
その作品で書きたいこと、言いたいテーマを冒頭に持ってくる方法だよ。ここは、直球で勝負しよう。
「わたしは、『イジメ』をしたことがある。」
(「友達なんかいない」 YA!アンソロジー『ひとりぼっちの教室』より)
「中学二年生になって、親友が別人になった。」
(「エアトモ」YA!アンソロジー『秘密』より)
③ 会話で始めるとライブ感がでる!
会話で始まると、今、まさにとなりで起こっていることのように感じて、思わず聞き耳を立てたくなっちゃう。
「彼のふりって、どういうこと?」
由里亜の言葉に、顔からさーっと血の気が引いていく。
(『作家になりたい③恋愛バトルはホラー小説』より)
「クラスが離れても、ず〜っと凜とは友達だからね!」
隣で萌が泣きそうになっている。
(『泣いちゃいそうだよ』より)
「凜ちゃん。ほら、エッフェル塔が見えてきたわよ。」
(『きみがいてよかった』泣いちゃいそうだよ高校生編より)
最後は、
④ どんな物語が始まるかを予告する。
映画の予告編のようなイメージだよ。
「季節はずれの転校生は、木枯らしといっしょにやってきた。」(『転校生は魔法使い』より)
「今日、わたしは学校でヘラヘラ笑ってた。
けど、本当は悲しかったんだ。」
(「女子力なんてない!」YA!アンソロジー『わたしを決めつけないで』より)
「十四歳になったら、みんな心の中に誰にも言えない秘密を持つ。」
(「さよなら十四歳の夏」YA!アンソロジー『14歳』より)
なるほど! そうか! いろんな方法があるんだね!
たしかに、ほんとうに先が読みたくなった〜!
あ、またお姉ちゃんが来た!
ねえねえ、他にも方法はあるの?
あるよ。「ガラガラガッシャーン!」などの擬音で始める
とかさ。自分でもいろんな作品の冒頭を読んで、インパクト
のある方法をいろいろ工夫してみなよ!
う、うん。わかった! あのさ。じゃあ、来月は、わたしも
悩みを応募するから答えてくれる?
だめで〜す。
出張版では、読者のみんなが優先です!
ということで、では、また来月!
このコーナーでお会いしましょう!