みなさんこんにちは、風野潮です。

「もうすぐ出る本」のコーナーを見て、もう知っている方も多いかもしれませんが、８月刊行の『氷の上のプリンセス　シニア編５』で、2014年から９年間つづいてきた氷プリシリーズが完結することになりました。

シニア編５の紹介ページには「完結しないで～。」「終わらないで～。」「まだつづけて～。」という書きこみがほんとうにたくさんあって、「う～、でももう完結編出来上がってるしなぁ(;´Д`)」というとまどいと同時に、こんなにたくさん「まだ読みたい」といってくださる読者さんがいらっしゃることに、うれしい気持ちで胸がいっぱいになっています。

作中の北京オリンピックでのかすみの試合が終わるのと同時に、青い鳥文庫で刊行される氷プリシリーズ本編は終わります。
でも、かすみや冬樹たちのフィギュアスケート人生はまだまだ終わりませんし、ふたりの恋物語……というか、かすみと冬樹のふたりが手を取り合って進んでいく人生の物語は、本にはならなくても、どこかでずーっとつづいているんです。
かすみたちのまわりの、美桜や塁や真子たちそれぞれの物語も、それぞれにずっとつづいていきます。
まだハッキリと日にちはいえませんが、冬には美桜と塁、そして冬樹が語り手になった「番外編」の物語が出る予定です。３人の気持ちや口に出していなかった思いがよくわかるので、楽しみにしていてくださいね。
そのあとの、かすみたちの将来の物語は、読者のみなさんそれぞれが自由に想像していただければ、とてもうれしいです。

氷プリを書きつづけていた９年の間に、それまでずっと自分の書くお話に自信が持てなかった弱気なわたしも、内気で泣き虫だったかすみが成長していくのといっしょに、少しずつ成長することができたような気がしています。
読者ハガキや青い鳥サイトへのコメントで、かすみに対して「がんばれ！」と応援してくださる読者さんがたくさんいらっしゃると、なんだか自分のことも応援してもらえているような気がして、どんなときもがんばることができました。最近では、コメント欄でわたしへの応援のお言葉を目にすることもふえてきたのが、めっちゃうれしくて、ものすごく励みになりました。
今まで書きつづけられたのは、氷プリシリーズやかすみたち、それにわたしのことまで応援してくださった読者のみなさんのおかげです。
ほんとうに、ありがとうございました！
これからもずっと、かすみたちを応援してくださいね。