惜しくも最終候補作とはなりませんでしたが、二次選考まで選出された作品の選評をご紹介させていただきます。
No.51
『真っ紅な鴉を、御覧に入れましょう』
「そこには最強と謳われた少女がいた。人の姿をとり人間を主食としてた種族の長」ここから惹かれます。従者である鴉も蛇も麒麟もかっこよすぎます!
No.80
『異世界図書館の語り本~未来と過去の人間は、皆から記憶を消すのか?~』
かなわない恋の切なさに、静かな感動を覚えました。友情やいじめといったテーマが、物語にしっかりからんでいる点も素晴らしいと思います。
No.91
『うちには宇宙人、住んでます!』
めちゃくちゃテンポがいい! 最後まできちんとお話の組み立てができていて、楽しくイッキに読みしました。セイルと美咲ちゃんの会話がポップで笑えます。
No.112
『きんいろ幻想曲』
金髪の美少女(男子)の天才作曲家と主人公をめぐる音楽のお話。独特の耽美的な世界観に惹き込まれました。一方、〝心の闇”と〝秘密”もあり、オカルティックな魅力もあります。音楽のもつ力が心に響いてくる個性的な作品です。作者の音楽を愛する気持ちがひしひしと伝わってきました。
No.163
『まちがい探し たった一度の蝶の羽ばたき』
たいへんよく書けていますね。着想がユニークで、古典名作の使い方も練れています。登場人物のキャラクターも魅力的。英語、ドイツ語、フランス語が出てきますが、外国語が得意ですか?
No.173
『超と霊の能力者』
男同士の、理解しあえる過程がしっかり描かれていて、キュンキュンしました! テンポもよく、このままをマンガやアニメで見たいです!