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信長の意外な素顔?

2018.06.15 更新




前回のコラムからの続きだよ!

 

「天才で危険な独裁者」というイメージのある織田信長だけど、じつはそうじゃないところを描きたいと思ってたんだよね。

 

これまでのコラムで、信長の天才性や独裁的なところをたくさん語ってもらったのですが……。

 

もちろん、天才だし、独裁的な面もあると思う。

ただ、そういう信長ではなく、もっと等身大の織田信長を描きたかったんだよね。

悩みながら戦をし、家臣たちを信じているところを伝えられたらな、と。

 

最初のイメージとは、かなりちがう信長像ですね。

 

信長も、意外と、すごく悩んでいたんじゃないかな。

当時は、日本のトップに天皇と将軍である足利家がいたから、一大名にすぎない信長が天下を取る方法はなかった。

だから、自分がトップに立つために、古いシステムをこわして、新しい時代に作り変えてしまおうとしたんだね。

 

何百年も続いた日本の仕組みを変えようとするなんて――すごい発想力です。

 

信長は、新しいものや考え方に対する嗅覚がすごかったんだよね。

だから、古いものにこだわらないし、戦国大名のなかで頭ひとつ抜けでることができた。

 

それでは、家臣を信じている、というのはどのようなところなのでしょうか?

 

信長には敵がたくさんいたんだけど、後半は信頼できる部下に任せて、自分はほとんど戦をしていないんだよ。

たとえば柴田勝家とか、最初から自分の家臣だったわけではないんだけど、取り立てている。

本当に人を信じられない独裁者だったら、そうそう任せきりにはできないはず。

 

悩んだり、信じたり、なんというか、信長の人間らしい一面ですね。

 

そういう人間らしい――伝説や冷徹なイメージにとらわれない、

等身大の信長を描きたかったから、それが伝わるといいなと思うよ。

 

 

最後に、火の鳥伝記文庫について一言お願いします!

 

こどもだけでなく、おとなにもわかりやすい伝記。

こともにも、お父さんにもお母さんにも、

おじいちゃんにもおばあちゃんにも読んでほしい伝記。

一家に一冊、火の鳥伝記文庫!

 

キャッチコピーのような宣伝、ありがとうございました!(笑)

 

 

古い常識をうち破り、戦国の世を変えた「織田信長」は、6月23日(土)ごろ発売予定です!

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