シリーズの紹介

服部千春先生からの
メッセージ

こんにちは、服部千春です。
「もしも、この町で」(略して「もし町」だそうです)のページを作ってもらいました。
はじめましての方も、「トキメキ❤図書館」以来
ですという方も、どちらもうれしいです。
「わーいっ!」とさけびたい気持ちです。

このシリーズの主人公は、「なぎさ」ちゃん。
小6のビミョーなお年頃です。
わたしは、児童書作家ならではの特異体質らしくって、ほんとうは〇歳のオバサマ年齢なのですが、作品を書きだすと、瞬時に主人公と同じく10歳なら10歳、小6なら小6、そのころのわたしに、たちかえれる気がします。
小6の「千春」ちゃん。ふり返ってみると、本当にかわいかったんですよ。今思えば、取るに足らないような小さなことに、くよくよしたり、なやんだり、あげくには、「もうどうしたらいいのかわからない」なんて、泣きじゃくったり、いじけたり……。いじけるだけならまだいいけど、まわりの人に八つ当たりしたことだってありました。
でも、だいじょうぶ。そんなこんなも、ぜーんぶひっくるめてが大人へのステップになって、一人の人間ができあがっていくのです。
「だから、そのままでいいんだよ、だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
けっきょくのところ、それがいいたくて、作品を書きつづけているのかもしれません。
だから、「なぎさ」ちゃんにも、みなさんにも、わたし自身にもいいます。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。泣いても笑ってもなにをしていても、明日は来ます。だったら、どうせなら、笑って明日を迎えましょう。わたしは、そのために、みなさんに笑顔になってもらうために、作品を書いているのです。本を通して、みなさんとその時間を共有できるのなら、本当に幸せです。
みなさんも、自分が住んでいる町で、「もしも、こんなことがおこったなら……。」なんて、想像してみることはありませんか? ステキなお話があれば、おしえてくださいね。メッセージ、おまちしています。
では「もしも、この町で」、今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

  • 青い鳥文庫ってなに?
  • 2020 青い鳥文庫小説賞
  • 講談社 火の鳥伝記文庫