1月16日 選評公開②

2021年11月30日

(受付番号順)

No. 1 『今日から私「アイドルです!!」』 

ライバルがたくさんいたり、二刀流を反対されたりしながらも、アイドルという夢をかなえるために頑張る主人公の姿に、思わず応援したくなりました。

                                     

 No. 26 『陰キャ脱却計画!』

わかるわかる!わかりますその気持ち!恋をきっかけに自分を変えたいというのは、どんな年になっても女子の共通な心意気です。その目的を通じて親友ができて、二人とも自分らしくなれたという結末を読んで、晴れ晴れしい気持ちになりました。


No. 34 『ココロ屋』

テンポのいい文章と優しくて魅力的な登場人物たち。こんなお店があったら毎日通いますね!


No. 35 『大雨を乗り越えて』

いろいろなキャラクターの気持ちをうまく書き分けていて感心しました。ストーリー展開も意外性があり面白かったです。


No. 41 『桜の季節になったら、恋が始まった。』

運命の恋なんて、かわいい子だけだ……でもある日、ふり向いたら学校1のモテ男子が!!♡から始まる恋。クリパ、初詣などイベントをからめながら、仲良しの友だちと励まし合って恋に向き合っていく。不安、トキメキ、不安……という恋する気持ちがとてもリアルに描かれていて共感できました。


No. 46 『今夜地球が終わるとしたら』

地球最後の日という設定で、ふつうの人々の暮らしの尊さや、いろいろな思いを表現することを試みた意欲に感動しました。とても面白く読みました。


No. 53 『スクープ!おとどけいたします』

ジェットコースターのような勢いのあるストーリーで、一気に読みました。とっても面白かったです。新聞第1号完成、おめでとう!


No. 76 『いつか』

友達との一定の距離を保ったやりとりや、先生、親に代表される「大人の言い分」へのうんざり感など、閉塞感のある日々と、そこに差す唯一の光である歌手とその楽曲への思い、すべてがとてもリアルでした。


No. 93 『双子のチカラで乗り越えて!』

謎解きの要素もからめながら、双子ならではの息の合ったコンビネーションや、友情、「夢中になれること」探し、を描いていてどんどん先が読みたくなります。読み手が楽しめる作品にしようという意気込みを感じました。


No. 99 『ほのか』

穂乃花の心情、幼なじみの諒との日常を、丁寧にすくいとった描写が巧みで、二人の関係性や穂乃花の淡い思いが、映像として立ち上がってくるようでした。さらに、暗転したあとの「真実」が、よりせつなく感じられる効果も。随所に伏線も張られていて、構成がよく練られていると思います。


No. 116 『ハヤテの刀』

絵画的で豊かな表現で、物語の世界観をよく表しています。シェドである教育実習生・上原孝希を蒼を倒すところが、なんといっても大迫力でした。


No. 117 『ミルキーウェイ!』

施設育ちの中1、銀河ちゃん。トラウマになっている小4のときの陰惨ないじめ、VRの中で起きこることや現実世界への浸食など、複雑な設定のなかで発揮される銀河の人間性がとてもゆたかに描かれています。施設の運営者「桜様」、同じ境遇のリクや由紀など仲間たちの書き分けも秀逸です。
セリフが自然で、まるで目の前に起きているような勢いがありました。キャラクターデザインもしっかりしていて読み応えがありました


No. 126 『こちら陰陽師探偵』

安倍晴明の息子が現代に飛ばされてきたら、幼なじみの桜と本屋さんをやっていたという設定や、高額な賞金がかけられた人形紛失事件の謎は奥が深くて、とても面白かったです。


No. 129 『マリンアイズ!』

未知の生物を調べるマリンアイズーーなんてすてきなミッション! 独創的な着想と、動植物の詳細な記述にひきつけられました。海で最強のゴールド・レジェンドを討伐し、船長になる結末は、とてもすがすがしく読みました。


No. 133 『スペース・ヒーロー』

ゲームの世界で使い手のシルキーと出会い、戦いに巻き込まれる、そして最後は崩れる地球を救うという壮大なスケールに展開していく力作。闇の給食というアイテムも効果的です。


No. 141 『白いページを開いたら〜謎のアトランティスと初めての冒険〜』

力に目覚めた少女が、謎の世界での冒険と成長を経験する。美月姫、ジュン王子はじめ、キャラクター性が強くて物語に入りやすくかったです! 続きも、気になります!


No. 142 『私の青春』

朝、目が覚めたら、両親や学校の友だちも自分のことを覚えていない!? 冒頭から、イッキに物語に引きこまれました。主人公の海のことを覚えていた4人の級友たちとの友情も、みごとに描けていました。


No. 149 『君と作った思い出と』

思い出から人間を守るためにやってきた吸血鬼--という奇想天外な設定を、リアリティを保ったままラストまで読ませる構成と文章力に舌を巻きました。


No. 165 『ハルカゼ』

保健室登校をする二人の少女が、優しい養護教師のもとで次第に心を通わせていく--。半径3mぐらいの世界だけれど、作者の文章力でスケールの広がりをもった作品になっています。


No. 180 『友達』

友だちを救うために魔界入りした知恵ちゃんの大冒険、規格外の発想に脱帽! 「除夜」はじめ「剣魔」など、個性豊かなキャラクターといい、若い才能に感動させられました


No. 183 『探偵、じゃないぼくら』

幼馴染のコンビが事件解決に乗り出す。推理の過程を「問い」と「解」で構成していてとっても興味深かったです


No. 193 『本の虫駆除センター』

物語が、読んでいる本の中の世界から始まる描写は、素晴らしいセンスですね! 「本の虫」が本当にいたら……、ドキドキしながら読み進めました。軽快なテンポで進んでいき、イッキ読みでした!


No. 216 『天才(バラバラ)グループ☆H班!』

ボッチだった乃亜がたまたま一緒の班になった3人と過ごす修学旅行。みんなの辛い過去もわかって、「親友」になれて良かった! 4人の会話が実に楽しくて、まるで京都の名所を一緒に回っているような気持ちに。恋バナもあり、「親友っていいな!」と思えるお話でした。

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